イスラエルの科学技術振興政策 スタートアップ支援などについて

イスラエルで年間に設立されるスタートアップの数はおよそ700~800社と言われている。また起業環境の良さなどを格付けした「起業環境が整った都市ランキング」でイスラエルのテル・アビブは世界ランク第2位(*1)と、アメリカのシリコンバレーの次に位置している。その背景には1980年以降から取り組まれているイスラエル国家の国策が重要な枠割を果たしていて、イスラエル経済産業省が運営する支援プログラムは大きく4つに分類されている(*2):

  • 研究開発支援プログラム(国内企業向け、Industrial R&D)
  • 起業支援プログラム(Pre Seed and Seed Programs)
  • 産学連携促進プログラム(Pre-Competitive R&D)
  • 国際協業促進プログラム(International Cooperation Program)


1980年代以降、上述の各プログラムが機能することによってイスラエルは科学技術立国また起業立国として現在の地位を築き上げてきた。以下の図に示しているように、各プログラムの目的は、十分な資金を持たない研究者/スタートアップが初期の事業拡大期に至るまでに直面する複数の“財務の谷 – Financial Velley”を乗り越えるための財務的な支援が中心である。国、大学は各段階で直面する課題を明確にし、適切な支援方法を用意している。またこれまでに成功を収めた起業家がエンジェル投資家となって積極的に資金の提供も行っている。このようにして、民間VC(ベンチャーキャピタル)が資金提供を決断できないリスクの高い創業初期のスタートアップをイスラエルは国を挙げて支援している。


ここではスタートアップの支援制度のなかでも、起業立国イスラエルの基礎となっている以下のプログラムについての情報をまとめてみる。

  • 起業支援プログラム(ベンチャー起業支援)
  • 産学連携促進プログラム



イスラエルのスタートアップが初期事業拡大に至るまでの財務の谷
イスラエルのスタートアップが初期事業拡大に至るまでの財務の谷